Digital Experience · 20 August 2026
Liferayが提携、MarketFullyと文化適応型デジタル体験を強化
LiferayがローカライゼーションのMarketFullyと提携し、DXP基盤に文化適応の専門知見を組み込むことで、多言語対応を超えたグローバル規模の顧客体験構築を目指す。
何が起きたか
デジタルエクスペリエンスプラットフォーム(DXP)を手がけるLiferayが、ローカライゼーション専門企業のMarketFullyとパートナーシップを締結した。両社は、単なる多言語翻訳にとどまらず、文化的な文脈に即したデジタル体験をグローバル規模で提供できる体制の構築を目指すとしている。
この提携により、LiferayのDXP基盤にMarketFullyが持つローカライゼーションおよび文化適応の専門知見が組み込まれ、企業が各市場の言語・慣習・期待値に合わせたウェブサイトやポータル、顧客接点を構築しやすくなるという。対象は企業のグローバル展開を支えるデジタルチャネル全般とされている。
なぜ重要か
グローバル展開を進める企業にとって、翻訳の精度だけでは十分な顧客体験を担保できないという課題は根強い。表現のトーン、色使い、慣習的な言い回し、決済や日付表記といった細部まで含めた「文化的な適合」が欠けると、信頼構築やコンバージョンに悪影響を及ぼしうる。今回の提携は、DXPというテクノロジー基盤に文化適応の専門性を組み込むことで、この課題に構造的に対応しようとする動きと位置づけられる。
企業がグローバル市場ごとに個別のローカライゼーションチームを都度編成するのではなく、プラットフォームレベルで文化適応の仕組みを標準装備できるようになれば、展開スピードと品質の両立がしやすくなる可能性がある。これは、CXやデジタル変革を担うリーダーにとって、グローバル展開戦略とテクノロジー選定を一体で見直す契機となり得る。
Renascenceの視点
多くの企業は「多言語化」と「文化適応」を同義に扱いがちだが、この二つは本質的に異なる取り組みである。今回の提携が示唆するのは、翻訳エンジンや言語切替機能では拾いきれない、行動経済学的な意味での「信頼のシグナル」——現地の慣習に沿った表現や意思決定の文脈——をプラットフォーム側で扱う必要性である。
翻訳は言葉を変えるが、文化適応は意思決定の文脈を変える。多くの企業がグローバル展開で失敗するのは、言語は現地化したのに、期待値やトーン、信頼の作り方は本国仕様のままにしているからだ。顧客中心の企業がここから学ぶべきは、ローカライゼーションを翻訳部門の仕事として矮小化せず、体験設計そのものの一部としてプラットフォーム選定の初期段階から組み込むことだ。
Sources
This briefing was written by our Newsdesk, synthesising reporting from the outlets below. Follow the links for the original coverage.
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