Fintech · 10 October 2026
TrueLayer、2700万ドル調達 ペイ・バイ・バンク事業を欧州で拡大
英決済テック企業TrueLayerがCDP Venture Capital主導で2700万ドルを調達、累計資金は3億4880万ドルに達し、オープンバンキング型決済の欧州展開を加速する。
何が起きたか
英国の決済テック企業TrueLayerが、イタリアのCDP Venture Capitalを主導投資家として新たに2,700万ドルを調達した。これにより同社の累計資金調達額は3億4,880万ドルに達し、オープンバンキングを基盤とした「ペイ・バイ・バンク(銀行口座直接決済)」技術の欧州展開を加速させる方針を示している。
TrueLayerはすでに複数の欧州市場でオープンバンキングAPIを活用した決済基盤を提供しており、今回の資金は技術開発とネットワーク拡大に投じられるとみられる。
なぜ重要か
ペイ・バイ・バンクは、カード決済に依存しない新しい決済導線として、加盟店にとっては決済手数料の削減、利用者にとってはカード情報を入力せずに銀行口座から直接支払いを完了できるというメリットを持つ。TrueLayerへの継続的な資金流入は、欧州においてオープンバンキング決済が実験的な技術から主流の決済手段へと移行しつつあることを示す一つの指標となる。
決済体験の設計において、認証ステップの数や画面遷移の滑らかさは購買完了率に直結する。銀行口座直接決済の普及が進めば、小売・サブスクリプション・金融サービスなど幅広い業種で、チェックアウト体験そのものを再設計する動きが広がる可能性がある。
数字で見る
- 2,700万ドル:CDP Venture Capitalが主導した今回の資金調達額
- 3億4,880万ドル:TrueLayerの累計資金調達額
Renascenceの視点
多くの報道は「資金調達額」そのものに注目するが、顧客体験の観点から見るべきはむしろ、決済という最も摩擦が生まれやすい瞬間がどのように変化しているかという点である。
カード番号の入力やワンタイムパスコードといった小さな手間は、購買行動においては想像以上に大きな離脱要因になる。オープンバンキング型の決済は、その摩擦を「見えないインフラ」として取り除く設計思想そのものに価値がある。顧客体験を重視する事業者は、決済手段そのものに注目するよりも、自社のチェックアウト導線における認証・確認・リダイレクトの回数を一つひとつ点検し、どこで信頼と速度のバランスが崩れているかを見極めるべきだ。
Sources
This briefing was written by our Newsdesk, synthesising reporting from the outlets below. Follow the links for the original coverage.
FAQ
Questions we get on this topic
Stay ahead of CX
Get the signal, not the noise.
The stories shaping customer experience — plus the Journal and Experience Loom — in your inbox.


