一般 · 2026年9月13日
NSSOL、コンタクトセンター等のVoC活用基盤構築サービスを提供開始
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、コンタクトセンターなど複数チャネルに蓄積される顧客の声(VoC)を整理・統合し、業務改善や意思決定に活用できる基盤を構築するサービスの提供を開始した。
何が起きたのか
日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、コンタクトセンターをはじめとする複数のチャネルに蓄積される顧客の声(VoC)を活用するための仕組みを構築するサービスの提供を開始したと発表した。同社が持つシステム構築力を活かし、企業がすでに保有しているVoCデータを整理・統合し、業務改善や意思決定に結びつける基盤づくりを支援する内容となっている。
この動きはデジタルクロスが報じたもので、コンタクトセンター等に散在しがちな顧客からのフィードバックを、単なる記録にとどめず経営や現場の判断材料として活用できる形に整えることを狙いとしている。
なぜ重要なのか
コンタクトセンターには日々、苦情や要望、称賛など多様な顧客の声が集まるが、多くの企業ではこれらが部署ごとに分断され、十分に横断活用されていないという課題が根強い。NSSOLのようなSIerがVoC活用の「仕組み」そのものをサービス化する動きは、企業が個別にデータ基盤を構築する負担を軽減し、VoCを起点とした継続的な改善サイクルを回しやすくする点で意味を持つ。
これは単なるツール導入の話ではなく、収集したデータを誰が、どのタイミングで、どう業務に反映するかという運用設計の問題でもある。VoC活用基盤の外部提供が進むことで、CX担当者だけでなく、商品開発や営業、経営企画など複数部門がデータに基づいて動く体制づくりが加速する可能性がある。
Renascenceの視点
VoC活用が語られるとき、多くの議論は「データをどう集めるか」に偏りがちだが、実際に成果を左右するのはむしろ「集めた声をどう組織の意思決定に接続するか」という運用の設計である。仕組みとしてサービス化されること自体は歓迎すべき前進だが、それが現場の行動変容につながるかどうかは別問題だ。
VoCが活かされない最大の原因は、データ不足ではなくフィードバックループの断絶にある。顧客の声を集める仕組みを導入するだけでなく、「誰が」「いつまでに」「何を変えるか」という責任と行動のトリガーをあらかじめ設計しておかなければ、声は集まっても組織は変わらない。CXに本気で取り組む企業は、基盤導入と同時に、声を意思決定と現場アクションに変換する運用ルールをセットで設計すべきである。
情報源
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