一般 · 2026年9月2日
日本DM学会、9月5日開催の全国大会でAI時代の顧客体験と倫理を議論
日本DM学会は2025年9月5日、東京・デジタルハリウッド大学駿河台キャンパスで「第25回全国研究発表大会」を開催し、博報堂やファンケルなどがAI時代の顧客体験と企業倫理を議論する。
何が起きたか
日本ダイレクトマーケティング学会(日本DM学会)は、2025年9月5日に東京・デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパスで「第25回全国研究発表大会」を開催する。博報堂やファンケルなど複数の企業・研究者が参加し、AI時代における顧客体験と企業倫理をテーマに議論を行う予定であると発表された。
大会は学会の研究発表という位置づけながら、生成AIの実務活用が進むなかで、顧客対応や意思決定にAIをどこまで、どのように組み込むべきかという、実務家と研究者双方にとって関心の高いテーマを扱う点が特徴となっている。参加申込の締切は9月3日と告知されている。
なぜ重要か
AIが顧客接点の設計や意思決定プロセスに深く関わるようになるなか、効率性だけでなく「倫理」を正面から議論する場が設けられたことは、業界の関心の焦点が変化していることを示している。企業がAIを活用したパーソナライゼーションや自動応答を拡大させる一方で、透明性や公正さ、データ利用に対する消費者の信頼をどう維持するかは、CX戦略における避けられない論点になっている。
博報堂やファンケルのような、消費者との接点を多く持つ企業が議論に加わることは、学術的な議論と実務の橋渡しを意識したものと見られる。研究発表大会という形式ではあるが、AI時代の顧客体験設計に携わる企業にとって、業界内でどのような論点が重視され始めているかを把握する機会となる。
数字で見る
- 第25回を数える、日本DM学会の全国研究発表大会
- 2025年9月5日に東京・デジタルハリウッド大学 駿河台キャンパスで開催
- 9月3日が参加申込の締切として設定されている
Renascenceの見解
学術団体の研究発表大会という位置づけながら、テーマ設定そのものに実務上のヒントがある。AI活用の巧拙を競う段階から、AIが顧客との関係にもたらす倫理的な緊張をどう扱うかという段階へ、議論の重心が移り始めている。
多くの企業はAI導入を「精度」や「効率」の指標でしか評価しないが、顧客が本当に見ているのは「自分がどう扱われているか」という感覚である。AIによる推奨や自動判断が増えるほど、その根拠を説明できる透明性と、誤った時に人が介入できる仕組みこそが信頼を支える。顧客体験に責任を持つ組織は、AI導入計画に技術指標だけでなく、倫理レビューと説明可能性の基準を最初から組み込むべきだ。
情報源
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