AI · 2026年8月20日
Five9、AI関連収益が加速し重要な新規顧客を獲得と報告
Five9は第2四半期にAI関連収益が加速したと報告した。企業顧客は導入を前倒しで進めており、音声AIは単なる付加機能ではなく、クラウド移行を牽引する主要な要因となっている。
何が起きたか
コンタクトセンター向けクラウドプラットフォームを提供するFive9が、2025年第2四半期の決算で、AI関連収益の成長が加速していることを明らかにした。同社によれば、企業顧客の間でAI導入を前倒しする動きが広がっており、ボイスAI(音声AI)は単なる付加機能ではなく、クラウド移行そのものを主導する中核的な要素になりつつあるという。
報道によれば、Five9は大口の新規顧客獲得にも成功しており、企業がコンタクトセンター運用の刷新にあたって、まずAI機能を軸にベンダーを選定し、その結果としてクラウド移行を決断するという順序の変化が起きていることを示唆している。
なぜ重要か
これまでコンタクトセンターのクラウド移行は、コスト削減や運用の柔軟性向上を主目的とし、AIはその後付けの機能拡張として位置づけられることが多かった。今回の動きは、この順序が逆転しつつあることを示している。企業はまず「音声AIで何ができるか」を起点に投資判断を下し、クラウド移行はその実現手段として選ばれるようになってきている。
この変化は、AI・デジタル変革を担うリーダーにとって、ベンダー選定やロードマップ設計の優先順位を見直す契機となる。音声AIが顧客対応の一次窓口として機能する前提に立てば、意思決定の速度、応答の一貫性、既存システムとの統合性が、従来以上に重視されるべき評価軸となる。
Renascenceの視点
「AIが主役、クラウドは手段」という順序の変化は、単なる購買行動のトレンドではなく、企業が顧客体験に対して抱く期待水準そのものの変化を反映している。
多くの企業がこの動きを「AI機能の需要が高まった」という表面的な事実としてのみ捉えがちだが、本質は顧客が音声対応に即時性と正確性を当然のものとして期待し始めた、という行動変化にある。顧客対応責任者が本当に問うべきは「どのAIベンダーを選ぶか」ではなく、「音声AIが最初に顧客と接する瞬間の体験設計をどう再構築するか」である。クラウド移行を先行させてAIを後から載せる従来型のロードマップでは、この期待の変化に追いつけない可能性が高い。
情報源
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